木製バット職人の独り言

日々木工旋盤に向かってバットを削る日常の中、木製バットを通して見える。野球のこと、世の中のこと、1人息子のこと、嫁はんのことに関する独り言です。

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野球

ベースボールのルーツは、イギリスのラウンダーズとアメリカのタウンボール(そのルーツといえるワンオールドキャット(キャットは、猫のキャットではなくキャタパルト(投石器)の幼児語))もすべてトラップボールにいきつくことになります。

トラップボールは、野球の「打つ」「叩く」をまさに象徴しているもので欧米の石の文化から生まれるべくして生まれたゲームではないでしょうか。
打つ、叩くの基本は「肩」。石を叩き割る強靭な肩の文化です。

それに対し農耕民族であるわれわれ日本人は、「腰」。畑を耕す粘り強い腰の文化です。
打つことを基本とするアメリカのベースボールと、守ることを基本とする日本の野球の違いの根本の一つだと考えると、野球というゲームの奥深さやおもしろみが益々感じられます。
    < 参考文献 :野球はなぜ人を夢中にさせるのか 佐山 和夫 著 >
  1. 2009/03/15(日) 18:20:07|
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啓蟄

今日は二十四節気の一つ啓蟄になります。

私はどういう訳か二十四節気やらなんやらよくわからないくせに
この日はやたら気にかかります。

“啓”は『ひらく』、“蟄”は『土中で冬ごもりしている虫』の意で、
文字通り地中で冬ごもりしていた虫が春の到来を感じ、
草木が芽吹く と同時に地上へ這い出してくるという意味です。

立春なんかと比べてなんかいよいよ春がくるなぁと言う気がして
ひとりでわくわくしております。

奈良では東大寺のお水取りが終われば本格的な春になると言われています。
今まさに練行衆とよばれる11人のお坊さんが東大寺二月堂で
「天下泰平」「五穀豊穣」「万民快楽」などを願って祈りを捧げ、人々に代わって懺悔(さんげ)の行を勤めておられます。

私たち俗人はそう言った厳しいお勤めがあるわけではありませんが
それなりに厳しい世の中の現実の中日々を過ごしている訳なのですが
啓蟄はそんな日々の中、ほっとした時を思い起こさせてくれる日です。

折しも今日からWBCのアジアラウンドも始まります。
今日は早く帰ってテレビでニッポン応援します。
  1. 2009/03/05(木) 21:16:35|
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野球

トラップボールは、当初距離を競うのみのゲームでした。
適当な距離に線を引きそれを超えた本数を競い合いました。
前世の打球の方向性を加味されたのは、単に飛距離だけでは単純すぎてすぐ飽きてしまったものだと考えられます。
そして後にゲームはより複雑になり守備の要素が入ってきました。
そこで打者がアウトになるのは、
?二本のボールの間に打球を通せなかった場合、
?フライが直接捕球された場合、
?ゴロになった打球を守備側が捕球し、それを投げ返してトラップに当てるかトラップから1本分の距離に球を止めた場合
これでなにか一挙に野球に近づいてきた気がします。
     < 参考文献 :野球はなぜ人を夢中にさせるのか 佐山 和夫 著 >
  1. 2009/03/02(月) 18:46:35|
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野球

野球のルーツのついて、アメリカのタウンボールからイギリスのラウンダーズ、そしてストゥールボール とその起源を遡ってきました。
そして最後にトラップボール、あるいはバットアンドトラップというボールゲームにたどり着くことが出来ます。
木製の天秤のようなトラップと呼ばれる仕掛けにボールを乗せ、打者自らがそれをたたいて浮かしたボールをバットで打つゲームです。
ここで興味深いのは、打球の方向性が重要視されていた点です。
今のファールラインの原点を見ることができます。
     < 参考文献 :野球はなぜ人を夢中にさせるのか 佐山 和夫 著 >
  1. 2009/02/04(水) 18:39:42|
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野球

 野球(ベースボール)の究極のルーツに関しての話を進めておりますが、タウンボールズ・ラウンダーズと
ルーツにどんどん近づいております。
 今回は、今の野球の元となったボールゲームであるラウンダーズのさらに元となったボールゲームの話です。
 14世紀までにすでにイギリスのミルク絞りの女性たちの間で「ストゥーボール」と呼ばれるゲームが行われていました。
ストゥールという 牛のミルクを搾る際に使われる椅子を的にしてピッチャーがボールを投げ、それに当たることを阻止すべく バッターがボールを打ち返すというシンプルなゲームです。
 ストゥールボールがベースボールのルーツゲームであることは、疑いの余地がありません。
もともとは、牧童たちがミルク搾りの女性たちの気をひく為か、からかう為に小石を投げつけたのをストゥールと呼ばれる椅子を盾に石をよけたことが始まりだと言われています。
やがてイースターのときの求愛のゲームになりました。
  Merry England (楽しいイギリス)の象徴のようなゲームだったのです。
               < 参考文献 :野球はなぜ人を夢中にさせるのか 佐山 和夫 著 >

  1. 2009/01/23(金) 19:00:27|
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Take me out to the ballpark

ようやく上原はオリオールズ、憲伸はブレーブスに決まりました。
今年も去年に増して日本人投手がメジャーで大暴れしそうです。
今から楽しみです。

ところでメジャーと言えば・・・・。
最近はBSやCSの大リーグ中継で知られるようになったでしょうか。
アメリカの野球におなじみの光景、球場総立ちの合唱「私を野球場に連れていって」。
何度も聞いているうちに覚えてしまいました。こんな歌詞です。

Take me out to the ball game.
Take me out to the crowd.
Buy me some peanuts and Cracker Jacks.
I don't care if I never get back,
'Cause, it's root, root, root for the home team.
If they don't win, it's a shame.
For it's one...,two..., "Three strikes, you're out!"
At the old ball game


 ここでいう[ball game]とは一般に言う「球技」のことではなく「野球」を指します。

また、[root]は「応援」を意味し、[Old]は「昔馴染の」とか「なつかしの」を意味します。


 この歌は1909年にJack Norworthという歌手が発表したものが原形になっています。

オリジナルの歌詞はちょっと違っていますが、意味はほとんど違っていません。

当時出版された説明によりますとKatie Caseyという野球狂の女性がデートに誘われて野球の方が良いと言った、

その台詞だとなっています。1927年に一部改訂された版では女性の名前はNelly Kellyに変っています。

実際にはJack Norworthマンハッタンに向かう電車の中でわずか15分で書き出したものです。

いわゆる[The Seven Inning Stretch]、野球の試合で7回に入る小休憩で歌われるようになりました。

 この歌と曲は1949年に公開された[TAKE ME OUT TO THE BALL GAME]で効果的に使われました。

主演はフランク・シナトラとジーン・ケリー。組み合わせから分かる通り、ミユージカルです。

映画の内容について書き出すと長くなるので割愛します。おそらく、日本に初めて伝えられたのはこの映画上演時です。

しかし日本には[The Seven Inning Stretch]という習慣は定着しませんでした。


 プロ野球よりはるかに歴史の短いサッカー(Jリーグ)には公式の歌として[We are the champs.]があり、

ファン(サポーター)の間で自然と愛唱歌となった「翼を下さい」があります。

なぜかプロ野球にはそういう、ファン共通の歌がありません。寂しいことです。

 日本ではプロ野球を見に行くのはある種決意のいることです。

突然行く気になったとしても、球場まで行くのも大変だし人気チームだとチケットが入手できる保証もありません。

一方アメリカではフランチャイズ制の徹底とマイナーリーグのチームも立派なプロ球団として地元の人気を集めていることと相まって、

地方都市であっても日常的に野球を見に行くことが可能な所がたくさんあります。

家族で経営している野球場なんてのもあるくらいです。日常の生活との密着度の違いがこんなところにも表われているのでしょう。

(サッカーに愛唱歌があるというのは、ある種演出によって盛り上がった部分がありますから、単純な比較はできませんけれど。)


 球場につどった互いに見ず知らずのファンが年齢や性別、立場を越えて一体感を感じることのできる歌。

「野球が好き」と素直に主張できる歌。そんな歌があるところにもアメリカの野球の歴史と日常にとけ込んだ存在感を感じます。


  1. 2009/01/12(月) 17:01:49|
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野球

新年明けましておめでとうございます。

今年一年皆様が健康で野球に打ち込めるようお祈りいたします。

昨日より本格的に2009年の仕事をはじめました。
今年も一人一人の選手の皆様のご要望に忠実にお答えできるように気合を込めてバット削ります。

先月は年末月ということも有りまして雑務に追われ更新が中々出来ませんでした。
今月は頑張って更新します。
ベースボールのルーツについて アメリカのタウンボール、イギリスのラウンダーズのお話をしてきました。
  一連の話のなかでアメリカのベースボールのルーツは、イギリスのラウンダーズから発し、
  アメリカでベースボールに変貌していったことは確かなのですが、ここにもう一つ注目すべき
  事実があります。イギリスにも古くから野球機構があり、プロ野球も存在していたということです。
  1890年に 〇ダービー・カウンティ  〇プレストン・ノース・エンド 〇スストン・ヴィラ 〇ストウク・シティ の4チームでリーグが設立されました。
イギリスでは、ラウンダーズは主にイギリスのイングランドを中心とした地方で行われていましたが、
  他にもベースボールと呼ばれるボールゲームがありました。
  特におもしろいのは、ウェールズで行われていたベースボール。
  これにはなんとラグビーと同じような 「タックル」 がありました。
  バットは、柳の木でできた3フィートのものといいますから今のバットより少し長いもので、
  ボールはクリケットのボールを使用していました。
  主に労働者階級の人々の中で流行っておりましたので 「貧乏人のクリケット」(poorman's cricket)と
  呼ばれていたそうです。
     < 参考文献 :野球はなぜ人を夢中にさせるのか 佐山 和夫 著 >

  1. 2009/01/06(火) 19:06:32|
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野球

イギリスのラウンダーズとアメリカのベースボールの違い(ラウンダーズがベースボールに変化 していったといえるのかも知れませんが)の中にその国民性を見ることが出来ます。
ラウンダーズは、全員がアウトになったらチェンジで2イニング制です。
一度アウトになるとそのイニングでは、打席に立てません。またラウンダー(ホームラン)を打った打者は、そのまま続けてホームランを打ち続ける限り打席に入ることが出来ます。 
そしてこのホームランのみが得点になります。
つまり強打者、能力のある者には、特権があることを認める階級社会の思想が少なからず影響しているのではないでしょうか。
それに比べベースボールは、ホームランを打ってホームベースに帰ってきてもそのまま続けて打席に入ることなくベンチに帰ります。
いかなる状況においても打席に立つ機会は誰にも平等にやってくるのがベースボールです。
  4番打者が数多く打席に立つ機会を与えられるものではありません。
  結果は不平等でもチャンスは平等に与えられるというアメリカ人のスピリットを感じませんか。

参考文献: 佐山和夫氏著の野球はなぜ人を夢中にさせるのか―...

  1. 2008/12/07(日) 17:28:10|
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野球

アレクサンダー・カートライトらによって作られたべースボールの基のタウンボールは、
イギリスのラウンダーズという球技を改良したものでした。
 
そして、このラウンダーズは、主に女性によって行われていたスポーツでした。
ベースボールをナショナルパスタイム(国民余暇)と呼ばれるアメリカの国技にまで高めた
ヘンリー・チャドウィッグという人の存在があります。
ヘンリー・チャドウィッグが現在のベースボール、日本の野球の普及に貢献した一番の事柄は、
野球を賭博から遠ざけたことでした。
考えてみれば野球は、他のスポーツと比べても賭けの対象に出来る要素を数多く含んでいます。
勝ち負けはもちろん、イニングごとの点数、ヒット数ホームラン数等々、
現実に最初の大リーグといわれる「アメリカンアソシエーション」は、賭博の為に消滅しています。
その後、1876年現在の「ナショナル・リーグ」が誕生しました。
もしこの時点で野球に賭博性が高かったら、現在の日本の学生野球や高校野球は、存在しなかったかもしれません。
ある意味野球のオリジナルといえるイギリスのラウンダーズというボールゲームは、現在も
ノッティンガムにその協会があり、学校を中心にさかんに行われています。
ノッティンガムと言えばあの英雄ロビンフッドの町です。
有名なシャーウッドの森があり、そこを住み処としてロビンフッドは、活躍しました。
このシャーウッドの森の木は、トネリコやカシの木が多く、トネリコと言えばバットの素材です。
  野球との縁を感じるロケーションです。

参考文献: 佐山和夫氏著の野球はなぜ人を夢中にさせるのか―...

  1. 2008/11/19(水) 19:46:41|
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RIDLEYインプレレッション サイクルモード2008

去る11月2日、インテックス大阪で開催されたサイクルモード2008に息子が行ってきました。

彼が小学校6年生の時に2004のイベントには私が連れて行ったのですが、今回は友人2人と

出かけました。

そこでは、ロードレーサーをはじめとしてマウンテンバイクやTTバイクなど各メーカーの最新モデルが

展示されているばかりでなく、試乗も出来るということで当日色々なバイクに試乗したそうです。

なかでも彼のお気に入りの一台はリドレーのヘリウムと言うバイクでした。

DSC00708_convert_20081108190927.jpg

30分位行列にならんでやっと試乗できたそのバイクは、オーストラリア出身のカデル・エヴァンスや

ロビー・マキュアンのバイクとして有名なものです。

その特徴はまず軽い、しかし剛性であるという一見相反する二つの特徴をかね合わせていることです。

そして、ツール・ド・フランスに出場するような一流選手ばかりでなく息子のようなビギナーにも

乗りこなすことが出来る快適性も持ち合わせている優れものだと言うことです。

・相反する二つの特徴を併せ持つ。(軽くて強いバット)

・上級者の使用に耐えて、ビギナーも使える扱いやすさ

私も、野球のバットを製作していく上で1つの目指すべき方向であります。

息子の話を聞いて職人として考えさせられる一件でした。

  1. 2008/11/08(土) 19:45:57|
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プロフィール

MR向日葵

Author:MR向日葵
いつのまにか中年ど真ん中にいる自分に気がつく今日この頃、
チョイ悪親父なんてこの間まではやってたけど、そんな世間の
浮いた話とは全く関わりなく、もくもくと人生やってます。

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